鍼灸院開業したい方へ、集客で成功するための知っておいてほしいこと

鍼灸院としていざ開業!

お客様をどう集めようか?と考えた時に、鍼灸院は他の業種と違い禁止事項も多いです。

それらをしっかり理解し、開業を成功させましょう。

 

 

 

鍼灸院はチラシに出せる情報が限られている

 

 

鍼灸院は、あはき法によりチラシに記載できる内容に規制があります。国家試験を終えて年月が経つと、学校で覚えたあはき法の内容も忘れがち。そこでここでは、改めてチラシの配布を検討している方に向けて、チラシに関する注意事項をご紹介していきます。

 

 

値段を出せない

 

まず一般的なチラシと大きく異なると感じるのが、「料金が広告不可である」ということ。よく目にするチラシのように

  • ○回○円
  • チラシ持参で○○円引き
  • 割引クーポン等の配布

などの記載は不可とされているので、チラシを検討している方はご注意ください。

 

 

経歴を出せない

 

施術者等に関する広告の中で、「施術者の技能、施術方法又は経歴」は使用不可能とされています。そのため、チラシに「どのような人が、どのような施術をするのか?」ということに関して、具体的な記載をすることができません。その他、所属学会や施術経験の記載も不可のようなので、こちらも注意が必要です。

 

 

その他、チラシに載せられない情報

 

前述した値段や経歴以外に、

  • 適応症、効果・効能等
  • 誘因性のあるメッセージ
  • 法定外医業類似行為の 広告
  • 患者様の体験談

なども不可とされています。

 

川崎市のサイトに違反広告の例が掲載されていますので、参考にしてください。

https://www.city.kawasaki.jp/saiwai/cmsfiles/contents/0000148/148021/20200721koukokuchirashi.pdf  

 

あはき、柔整施術所等の広告に関する詳細はこちらの資料に記載があります。

https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000205429.pdf  

 

 

 

では、集客のために何ができるの?

 

 

あはき法により集客に結びつくようなチラシを配布することが難しいのが実情。それでは、これから開業する鍼灸師はどのようにして集客をしていくと良いのでしょうか。

 

 

限定された情報を掲載したチラシを配る

 

規制はあるものの、チラシ広告を配布することはできますので、規則に則ったチラシを配布することで鍼灸院の開業を広く知ってもらえるきっかけを作ることができるでしょう。配布を検討しているチラシが適切かどうか確認をしたい場合には、保健所に一度問い合わせてみると良いでしょう。

 

 

ネット集客に力を入れる

 

せっかくチラシを配布しても集客に繋げられるか微妙であるなら、ネットで頑張る!

 

と考える方も多いのではないでしょうか。多くの人が手元でネットを気軽に見れるようになった時代なので、集客としてネットは有効な手段と言えるでしょう。

InstagramやXなどのSNS投稿をしていく、SEO対策を意識したブログ記事を書くなど、ネット集客にも様々なやり方があります。ネット媒体を選ぶポイントについては、この記事の後半でご紹介いたします。

 

また、その他のネット集客手段として、鍼灸院として場所を構える場合にはGoogleビジネスに登録することがおすすめ。こちらのメリットとしては、登録をしておくと「鍼灸院 + 地域名」でネット検索をしたときに、上位に上がってきやすいので、ネット検索で見つけてもらいやすいことにあります。

 

*GoogleビジネスのURLリンクはこちら

https://www.google.com/intl/ja_jp/business/  

 

 

近隣のお店などにショップカードを置いてもらう

 

鍼灸院で開業する特徴として、オンラインで全国規模で集客をするのではなく、"地域型のビジネス”であることが挙げられます。集客の相手が鍼灸院に通える範囲のエリアに限定されるので、そのエリアにあるお店にショップカードを置くと、自分の鍼灸院を知ってもらえるきっかけとなります。行きつけのお店などがあればぜひ「ショップカードを置かせてもらえないか?」聞いてみると良いでしょう。

 

 

 

WEBでの集客の注意点

 

 

前述したようにチラシ集客が難しい業種なので、WEBでの集客を検討する方も多いですが、WEB集客において注意すべき点はあるのでしょうか。

ここでは、ビジネスならではの視点でお伝えしていきます。

 

 

ネットでの集客は準備に3ヶ月は見ておいて!

 

「さあ鍼灸院としてスタートする場所が決まった!これから集客を始めるぞ!!」

 

と考える方も多いのではないでしょうか。ただし、ここに落とし穴が・・!

ビジネスの世界では、“ネットでの集客には最低でも3ヶ月はかかる”と考えられています。それなので、場所が決まってから集客をスタートするのでは遅いのです。

 

○月から鍼灸院を始めようと思ったら、その3ヶ月前から、つまり場所決めや開業準備と同時に集客を行っていく必要がある

 

開業前はサービスを考えたり、物品を揃えたり、物件を探したりで忙しいので、集客のことを見落としがちですが、こちらはとても重要なポイントなので、ぜひ押さえてくださいね!

 

 

オンラインの集客ができれば、オンライン講座を副収入にすることもできる

 

鍼灸師になると“施術のお仕事をする”という印象が強いですが、それ以外にも鍼灸師として活躍することのできるお仕事はたくさんあります。その中でも一般の方に喜んでいただきやすいのが「講座」。筆者も講座の提供をしていますが、不定愁訴の改善を得意とする東洋医学への関心は年々高まっていることを実感します。また、それ以外でも解剖生理学や医学の知識を伝えることもできますよね。国家資格を所有していると信頼も得られやすいので、教えることが好きな方は講座も検討してみると良いでしょう。

また、オンラインで集客ができれば、「オンライン講座」を提供していくことも可能です。オンラインであれば場所代などかけることなくできますので、副収入にしていくこともできます。

 

 

沢山あるネット媒体、何を選ぶ?

 

「さあこれからいよいよ開業!WEBで集客するぞ!!」

 

とやる気満々になってスマホやPCを前にしたときに

 

「といっても、WEBって色々なものがあるけど、どんなものを使ったらいいんだろう?」

 

と迷う方も少なくありません。

ここでは鍼灸院開業の集客において特におすすめのものを「治療家系」「サロン系」に分けてご紹介します。

 

まず治療家系ですが、こちらの特徴として“検索に強いこと”が挙げられます。

不調にお悩みの方がネットで、「肩こり 鍼灸 目黒区」のように「お悩み + 地域名 + 鍼灸」と検索をしたときに、自分の鍼灸院が検索の上位にあがってきたら、クリックして見てもらえる確率が高まりますよね。

このように治療家系は検索で見てもらえる仕組みをとることがおすすめなので、この場合はSEO対策をしたり、リスティング広告(検索結果に画面に掲載される広告のこと)が適しているでしょう。

 

*リスティング広告のサイトは こちら  

 

 

次にサロン系ですが、こちらの場合にはSNS投稿をコツコツすることで、サロンのコンセプトやブランディング、メニュー内容に共感してくれた人と繋がるタイプの集客がおすすめ。

 

「なんだかここのサロン良さそう!行ってみて、施術を受けてみたい!」

 

そんな風に感じてもらえる客層をイメージしながら投稿していくと良いでしょう。

 

「鍼灸院」といっても、そのタイプにより合う集客スタイルは異なりますので、ご自身の鍼灸院に合うものを始めていくと良いでしょう。

 

 

 

まとめ

 

 

この記事では、鍼灸院開業に向けた集客についてご紹介しました。チラシの規制はこの業種ならではとも言えるので、ルールを守りながら自分の鍼灸院に合う集客を見つけて、開業前から取り組むことで、気持ちよく鍼灸院をスタートさせてくださいね!

株式会社Updraftには、現役の治療家(鍼灸師)でもある起業・経営コンサルタントが在籍しております。

初回限定で、無料でのお試しコンサルティングのご利用が可能です。

ご希望の方は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。

起業コンサルタント 津田麻奈美
<プロフィール>

幼少期より長年に渡って様々な不定愁訴に悩まされた経験より東洋医学や自然療法に興味をもち、鍼灸師資格を取得。鍼灸治療院で経験を積んだ後、メディカルアロマセラピーを学び、NARDアロマテラピー協会認定アロマセラピスト資格を取得。また、アロマセラピーやハーブを用いた「グリーンコスメ」を学び、肌にも環境にも優しい手作りの基礎化粧品を生活に取り入れ始める。

自然の力で多くの女性を健康にしたいとの想いから、東洋医学の視点から見るアロマセラピーや、ベトナムでは治療として行われている顔ツボ療法「ディエンチャン」 など数々の自然療法を学び、セラピーや治療にあたる。

また、自身の治療院・サロン起業にあたり、ビジネスプロデュースUpdraftのビジネスファシリテーター(コンサルタント)養成講座を受講し、認定講師となる。これまでの治療院での経験や自身の起業にあたり学んだ経営学をもとに、自分の強みや専門性を活かした起業をしたい治療院やサロンに向けた起業サポートをしている。

健康な女性が増えることを願い、そのための活動に力を入れる。