新規事業(もしくは新サービス)のアイデアは考えていて
あとは詳細を詰めたり、やるだけ……
「なのに、なかなか進まない!!」
そんな事態に陥っている経営者や事業主の方は多いでしょう。
ではなぜ新規事業はなかなか進まないのでしょうか。
この記事では事業を進められない理由と進め方、予算やリスクヘッジに関する考え方を紹介します。
なぜ新規事業はなかなか進まないのか?
多くの人が、新規事業を立ち上げようとしてもなかなか進まない、という悩みを持つものです。
収益を伸ばすためにも成功させたいのに、既存の事業で手一杯になってしまい手掛けられない。
どのくらい進めればいいのかわからない。
このように考えて上手くいかないという事例は、思った以上にあるものです。
ここでは、新規事業が進まない理由について解説します。
正解やゴールがわかりづらい
新規事業は正解が見えにくいものです。
特に、ほかの人がやったことのない分野での事業展開は、明確な正解もなければ「ここまでやればOK!」というゴールがあるわけでもありません。
さらに、「お客様のために良いものにしよう!」と意気込めば、いくらでもできることを思いついてしまいます。
その結果として、やることがどんどん増えてしまい、考えもまとまらないままリリースまで辿り着けないという事態が発生してしまいます。
中小企業は社長が担当になることが多く、時間が取りづらい
中小企業は社長が新規事業の担当になることが多いのも、事業が進まない原因の一つです。
既存の仕事に加えて新規事業をはじめるとなれば、なかなか手が回らず一向に新規事業が進まない。
とはいえ、スタッフや従業員に任せづらい仕事でもあり、新規事業にリソースを割けず、この場合もリリースの目途が立たなくなるという事態に陥りやすくなります。
お金や時間の予算を決めることで進めやすくなる
では、新規事業を進めていくためにはどのようにすればよいのでしょうか?
円滑に事業を進めるために必要なのは「時間」と「お金」の予算です。
リリース日などの時間の予算を決めよう
はじめから完璧なものを作り上げようとしても、なかなか時間も取れず上手くいかないものです。
こういった場合、まずはリリース日やそれまでに必要な時間の予算を決めましょう。
リリース日が決められれば、時間の余裕がどのくらいあるかわかりやすくなります。
そして、リリースまでに必要なタスクにどの程度時間をかけられるのかも具体的に検討できるようになります。
リリース日に向けて、金銭的な予算を決めよう
時間の予算を決めたら、次は金銭的な予算を決めましょう。
何にどのくらい予算が必要か決めた上で、その時間とお金の予算の範囲内で新規事業を進めていきます。
そして、リリースした後でお客様の反応を見つつ、随時アップデートをかけていきます。
事例紹介「マイビジネスアシスト」
新規事業の事例として、私たちUpdraftが手掛けるオンラインサロン「マイビジネスアシスト」を紹介します。
マイアシと呼ばれるこのサロン、もともとコミュニティ運営の構想自体はありましたが、スタート時点では予算の関係で断念せざるを得ませんでした。
そこで、はじめはオリジナルコンテンツのワークのみを実装してスタート。
リリース後、会員様の数を増やしていきながら、
- 歩き方ガイダンス(初月の方向け、ご案内セッションや動画)
- チーム夢叶う(応援コミュニティ)
- ポイント交換システム
- もくもく会(ワークに取り組む会)
- 2年生向けシークレットページ
- 新コーナー「マイビジネス・コンパス」
これらの機能を増やしました。
現在では、ありがたいことに多くの会員様にご活用いただいています。
このように、はじめから「完璧」を作ろうとせず、まずは「事業のコアとなる部分」を見極めて、そのコアだけでマネタイズしていくのがおすすめです。
予算やリスクヘッジについて考えよう
時間とお金の予算は新規事業を進めるうえで非常に重要です。
しかし、予算を上手く立てられない人も多いものです。
さらにはリスクが怖くて思い切れないという人も少なくありません。
ここでは、具体的な予算の立て方とリスクヘッジに関する考え方について解説します。
具体的な予算を考えよう
新規事業を進めるのなら、具体的な予算の設定は欠かせません。
具体的に予算を決めるためには、「既存事業や生活を回しながら使えるお金や時間はどの程度か?」を考えましょう。
文字で見ると「当たり前のことしか言っていない?」と感じるかもしれませんが、実際のところ多くの人がその当たり前をできていないのが現状です。
- 見通しは立っていないが投資する
- 既存事業や生活に必要なお金を把握できていない
こういった状況でお金を使おうとしてしまい、お金の不安に振り回されている人が少なくありません。
経営やマネジメントを行う視点で見れば、必要なお金はきちんと担保し、その上で新規事業を立ち上げるようにすればお金の心配が軽微になりますし、その予算でできることが見えてきます。
起業家はリスクを好まない?!(Amazon.com創設者 ジェフ・ベゾスの言葉より)
リスク管理について、Amazon.comの創設者として有名なジェフ・ベゾスはこのように言っていました。
誤解されがちだが、優れた起業家はリスクを好まない。
リスクを抑えようとするんだ。
会社を始めること自体、既にリスクがある。
だから創業期には体系的にリスクを排除していくんだ
<ジェフ・ベゾス>
起業や新規事業に失敗はつきものです。
リスクからはどうしても避けられませんが、ゼロにはできずとも低くすることは十分に可能です。
具体的に予算を定め、起こる失敗に対するリスクを最小限にするようプランニングできれば、金銭的な部分での不安は軽減できます。
収益を上げてからさらにプラスの展開をしていくのも、はじめから大きくパッケージ作りをしてしまって失敗するよりもリスクが少なくて済みます。
予算の設定やリスクヘッジが大事、というのが良くお判りいただける言葉ですよね。
まとめ
新規事業を進めるためには以下が重要になります。
- 時間の予算を決める
- お金の予算も決める
リリース日をまず決めてしまい、時間の予算を設定します。
金銭的な予算は、既存事業や生活で必要なお金を担保した上で、回せる金額を予算として設定しましょう。
予算を決めてリスクヘッジをすれば、新規事業が進まない!という悩みは軽減できますよ。
コンサルタントへのご相談はお試しコンサルティングにて可能です。
お気軽にご利用ください!
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