「いい商品だ」と自負して商品を販売しても、
- 他社と相見積もりを取られて選ばれない
- 価格が高いと言われて買ってもらえない
という経験はありませんか?
そのような状態が続くと、集客が大変だったり利益が出づらかったりして、経営が苦しくなって大変ですよね。
このような時の突破口として、弊社のコンサルティングでよくサポートさせていただくのが、新商品の開発!
この記事では商品開発から、せっかく生み出した商品をブランドとして守るために大切な商標登録についてもご紹介したいと思います。
ぜひ参考にしてみて下さいね。
自社で持っている資源の洗い出しをしよう
商品開発では自社で持っている資源の洗い出しが重要です。
ここでは、どのような資源についてチェックすればいいのかを紹介します。
人材の持つ資源をチェックする
商品を開発するにあたって、社内にどんな強みや経験を持った人材がいるか確認しましょう。
人材の強みは、会社の強みにもなります。
例えば同じコンサルティング会社でも、会計や経理が強いコンサルタントが在籍しているのか、マーケティングに強いコンサルタントが在籍しているのか、では、開発できる商品が変わります。
商品開発をするにあたり、社内にどんな人材がいるかの棚卸しをしましょう。
商品開発に活かしたい商材があるかどうか
自社のなかで商品開発に活かしたい商材があるかどうかも重要なポイントです。
「この商材を使いたい!」というものがあれば、
- 今のどんなニーズに答えられるか
- 他社商品とどう違いをつけるか
という点について確認しましょう。
また、既存の商材をもっと改良したい、顧客がもっと使いやすくなるようにしたい、などの具体的な視点を持つのも有効です。
知識やスキルの蓄積があるかを見直す
商品開発をする際は、自社商品を作り出すために必要な知識やスキルが社内に蓄積されているかどうかも確認しましょう。
実行する時に、知識もスキルもなければ商品開発は上手くいかない可能性があります。
もし、知識がないようであれば、十分な知識を得られるよう学ぶ、もしくは外部の専門家に監修してもらう方法もあります。
商品開発のプロセス
オリジナルの商品を開発する際の、効率のよいプロセスについて知りたい人も多いかと思います。
ここでは、商品を生み出す際の流れについて解説します。
コンセプトアイデア出し
商品を開発するには、まずコンセプトとなるアイデアを出しましょう。
コンセプトアイデアは、資源とマーケットをかけ合わせて作ります。
資源とは経営資源のことで、他社と比べた自社の強みや弱みなどの内部の状況と、どのマーケットを狙うか意見を出し合います。
競争優位性のとれるアイデアの選出
コンセプトが決まれば、商材や資源をさらにかけ合わせてブラッシュアップし、マーケットでの競争で優位性を取れるアイデアを選出していきます。
試作品作成
競争優位性を取れると見込んだ商品のアイデアができたら、実際に試作品を作ってみます。
テストマーケティング
試作品ができたら、市場のニーズやリスク、改善点を洗い出すためにテストマーケティングを行います。
テストマーケティングは数量や市場を限定して試験的に販売したり、サンプルを配ってデータを収集するために行われるものです。
ここで、商品に対してのリアルな反応をチェックして、改善点があるかどうかを見極めていきます。
製品化
テストマーケティングで判明した問題点があれば改善し、実際の商品として販売できるよう質を高めます。
そして、全ての問題点をクリアできたら製品化します。
販売
実際にマーケットで販売できる製品が仕上がったら、ここで晴れて販売開始です。
このように、コンセプト決めから販売までにはいくつかのプロセスを踏むと、より売れる新商品の販売が可能となります。
新商品のブランドを守る商標登録について
オリジナルの商品ができて実際に販売しても、満足するのはちょっと待ってください。
オリジナルのブランドや商品を立ち上げても、商標登録していないとそれらを守れないかもしれません。
そこで、商品を守るのに重要な「商標登録」について紹介します。
商標登録とは?
商標登録とは、オリジナルの商品やブランド、サービスに企業ロゴなど、自社の商売に関する事柄を特許庁へ登録することを指します。
商標登録を申請して受理されると商標権を取得でき、商標が付与されたオリジナル商品やサービスの独占使用をできるようになります。
商標権を与えられたものについて他者が無断使用すると、使用を差し止めたり損害に対して賠償請求ができるようになります。
商標登録をする場合、
- 登録可能かチェック
- 書類作成
- 出願
- 登録
以上のプロセスで出願します。
登録可能かどうかは、J-PlatPat のサイト内にて確認できます。
商標登録に使えない文言もあるので、弁理士さんに相談するのがおすすめです。
次にテンプレートに沿って出願書類を作ります。
商標では「区分」という考え方があり、区分によって出願費用が変わります。
そして、書類ができたら出願費用分の特許印紙を貼って出願します。
特許庁で書類確認をして貰えるので、出願前に直接かFAXにてチェックして貰うと安心です。
最後に、登録査定が来たら、登録料を納付して完了です。
登録料は査定が届いてから30日以内に納付するのを忘れないようにしましょう。
商標登録については特許庁の相談室やINPIT知財総合支援窓口などで無料相談できるので活用してみてくださいね。
かかる費用は?
商標登録をする際にかかる費用は、
- 出願費用
- 登録費用
- その他
以上が挙げられます。
出願費用の計算方法は以下の通り。
3,400円 + (区分数 × 8,600円)
1区分のみなら12,000円で出願できます。
次に登録時の費用は以下の通り。
- 10年の場合:区分数 × 32,900円
- 5年の場合 :区分数 × 17,200円
区分が1つのみで登録期間が5年なら17,200円で登録可能です。
その他、弁理士への調査・出願依頼した場合は、そちらの依頼費用が追加でかかります。
かかる期間は?
商標登録は審査官が1件ずつ処理するため、登録完了まである程度の期間がかかります。
かかる期間は約4か月~10か月程度が一般的です。
参考までに、私の場合は商標登録完了までに約6か月かかりました。
まとめ
オリジナル商品は、自社の強みを活かしてアイデアを出し、しっかりプロセスを経て製品化するのが重要です。
販売をはじめたら、ちゃんと商品を守るために商標登録を忘れずに行いましょう。
もし、商標登録や商品開発で迷ったらご相談くださいね!
商品開発・新規事業・社内ベンチャーに関するサポートのご希望は、以下のページよりお問い合わせください。
※初回お問い合わせは無料です。